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12/13(土)「南房総リハビリテーション・ケア文化祭」にフードバンク安房が参加させていただきました。

  2026/1/7

12/13(土)に館山市コミュニティセンターで開催された第17回南房総リハビリテーション・ケア文化祭に鴨川市社会福祉協議会のご紹介で参加させていただきました。
当日はイベントが重なってしまったため、活動発表はフードバンク安房の協力団体である館山ぬくもり食堂の川名さんと亀田さんにお願いしました。

「南房総リハビリテーション・ケア文化祭」とは

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安房地域リハビリテーション広域支援センター(亀田総合病院)では、安房地域で活動する事業所や団体を知り、発信し、互いがつながる場として、開催地域を南房総3市1町で毎年会場を移動しながら「南房総リハビリテーション・ケア文化祭」を開催しています。
地域団体の活動や取り組みの発表、講演会や映画上映、地域の様々な事業所からの報告会であるポスター発表会、通所サービス利用者が作成したちぎり絵作品コンテスト、医療・介護機器の企業を20社近くが参加し、実際に触れる機会を提供、年々参加者数が増えているボッチャ大会(事前登録制)など、地域リハビリテーションの推進を目的に開催されています。

文化祭当日に発表いただいた内容を掲載します。

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昨年秋に館山市に設立しました「フードバンク安房」をご紹介します。

南房総エリアの現状とフードバンク

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フードバンクは「食べ物の銀行」という意味で、まだ食べることができるのに、さまざまな理由で余ってしまった食品を企業や家庭から引き取り、支援を必要とする方々や団体へ無償で届ける活動です。
図1のように食べ物が余ってしまった方々から無償で寄贈いただき、フードバンクで一度お預かりした上で、必要とする方々に無償で提供しています。

フードバンクの活動は、食品ロスを削減するだけでなく、子ども食堂のような地域団体や生活困窮者支援への橋渡しの役割も担っています。地域社会における支え合いのプラットフォームとして多くの人達の想いをつなぐ取り組みでもあります。

コロナ禍や物価高騰など社会状況が不安定な中、フードバンク活動のような市民活動が全国的に広がっています。10数年前は、千葉県内のフードバンクは、ちば1ヶ所だけでしたが、現在は、図2のように「千葉県フードバンク団体連絡会」には11団体が参加し、特に都心に近い北西部エリアを中心に増えています。それぞれの地域内で食品を循環できる体制が少しずつ整ってきています。


しかしながら、南房総エリアにはフードバンク活動を担う団体はありませんでした。
また、フードバンクちばが千葉県全域対象に年3回実施する、家庭で余った食品を広く呼びかけて集める「フードドライブ」では、このエリアで集まった食品は、これまでフードバンクちばが回収し、千葉市の倉庫で活用されていました。

ここ南房総エリアは、令和元年房総半島台風の被害やコロナ禍により地域経済は大きな影響を受けました。いまだ生計が苦しい方々が潜在的におり、少子高齢化が進むとともに状況はますます深刻化することも懸念されています。特に人口密度が低いこともあり、支援が必要でも、つながることができない方々の掘り起こしは、非常に難しい課題でもあります。
一方で、観光業や農業の振興、また都心からのアクセスの良さを活かした移住・定住促進も進み、今後は子ども食堂や認知症カフェ、校内居場所カフェなどのコミュニティ活動の広がりも期待されています。
図3のとおり、地域内の困窮ニーズの掘り起こしには、食支援は大変有効です。行政や社会福祉協議会はこれまで「フードバンクちば」とは連携していましたが、南房総エリアにもフードバンクの拠点があれば、より利用しやすくなります。また、子ども食堂など市民によるコミュニティづくりにおいては、フードバンクの食品提供は大きな後押しになります。

設立までの経緯について

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こうした背景の中、「フードバンクちば」が呼びかけ、安房 3 市 1 町の社会福祉協議会、中核地域生活支援センター、生活協同組合、子ども食堂、地元 NPO など、地域で様々な活動を担う団体に参加いただき、拠点整備に向けた検討を開始しました。
広い対象エリアや多様な支援ニーズなどを踏まえ、特定の団体が単独で担うのではなく、地域団体が協力し合って運営する形を目指しました。
約1年半をかけて検討会を5回、その後運営員会を6回開催し、「食のセーフティネット」の必要性の共有、地域ニーズの把握、場所の選定、役割分担、運営方法、財源、備品の購入などを検討、実際の活動体験も重ねながら、方向性を固めてきました。倉庫の選定には苦労しましたが、館山市波左間にある空き家をNPO法人AWA369より賃貸することが決まりました。
そして、昨年11月「必要な時に、必要な場所に、迅速に柔軟に食品を届けられる拠点」というコンセプトのもと、「フードバンク安房」がスタートしました。
開所式には、波左間区長をはじめ、館山商工会議所、千葉県健康福祉指導課、そして協力団体の皆さまと多くの方々にお越しいただきました。詳しくはこちらの房日新聞の記事をご覧ください。

協力団体が無理なく関わっていける体制へ

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「フードバンク安房」では、フードドライブによる寄贈食品を安定的に確保できることで、食料支援のニーズに迅速に対応することが可能です。地元企業や団体からの寄贈や問い合わせも増え、昨年度は半年足らずで1トン以上の食品を集めることができました。
元民宿だった空き家ならではの特徴を生かし、押し入れに収納ボックスを設置して食品保管庫を整備したほか、お米の保冷庫も設置しました。今後は、精米機や冷蔵庫の購入も予定しています。

また、生活協同組合コープみらいが館山市から受託して運営する子育て支援施設「館山市元気な広場」では、今年 9 月から常設のフードドライブがスタートしました。施設内には食品寄贈ボックスが設置され、地域の皆さまからの食品をお預かりしています。今回のフードドライブは、施設利用者の方からの要望を受けて実現したものです。
コープみらいでは、フードバンク応援企画として、今週1週間「買って応援!ほっこりセット」を販売しました。組合員であれば、どなたでも注文が可能です。安房センターと館山センターでの注文分は「フードバンク安房」への寄贈となりますが、すでに両センターとも販売目標を大幅に上回ったとうかがっています。
これらの取り組みからも、この地域での食支援への期待の高さが感じられます。


「フードバンク安房」は、複数の地域団体が協力し、それぞれの強みを生かして運営しています。

● 社会福祉協議会
地域福祉の担い手として、助言や情報提供などの後方支援、食品の回収・提供、パントリー会場の提供

● 中核地域生活支援センター
困窮者支援の担い手として、地域ニーズの把握・掘り起こし、地域住民や企業への啓発

● 生活協同組合
組合員のネットワークを活用し、地域団体やボランティアの連携を強化、助成金運営サポート

● 地元子ども食堂やNPO
拠点での食品の受取りや配布、仕分け作業、物件管理、子ども食堂やパントリーの開催、協力者の呼びかけ

● フードバンクちば
立ち上げ支援、後方支援、当面の事務局運営

図4は、フードバンク安房と地域全体の関係性を示したものです。

財源の確保については、立ち上げ時は、「パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金」を活用、今年から3年間は千葉県共同募金会の「そだてる」助成を活用しています。合わせて千葉県の補助金も毎年申請していく予定です。

「フードバンク安房」は、複数の地域団体が協力して運営するという、フードバンク活動としては、理想の形を選択しました。しかし、実際には、地域も、分野も、支援対象も、日常の働き方も異なる団体が連携していくことは簡単ではありません。この先も新たな課題が生じうると思っています。
「フードバンク安房」がこの地域の食支援の核となるために、協力団体が無理なく関わっていける体制を整えていけるよう、話し合いの場や情報共有を大切にしながら、取り組んでまいります。

「フードバンク安房」への応援をよろしくお願いいたします。

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現在の開放日は週1回ですが、寄贈・利用ともに着実に増えています。しかしながら、この活動には、地域のみなさまのご理解ご協力が不可欠です。まだ始まったばかりの「フードバンク安房」ですが、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

そして最後になりますが、これまで運営面で支えてくださった協力団体の皆さまに、あらためて感謝申し上げます。
これからも「フードバンク安房」を一緒に育てていきましょう。
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